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2018.01.19 Friday

僕たちは単純に聡明で内向的なだけ

今日は私の子育てブログのなかで「参考になった」と多くの方に言っていただいた英文記事(を抜粋し意訳したもの)をEGMでも紹介したいと思います。


That's not autism: It's simply a brainy, introverted boy.
『その男の子は自閉症じゃない。純粋に聡明で内向的なだけ。』


著者は臨床心理学者のEnrico Gnaulati博士で、この記事は著者の著書『Back to Normal』から抜粋されたそうです。

何故この記事を紹介したのかといいますと、私自身が記事のなかのウィリアムくんのように周囲から誤解を受けやすい "聡明で内向的な男の子" を現在進行形で育てているからでありました。

専門家である著者は、聡明で内向的な男子がまだ幼い場合、様々な特徴が自閉的なのか、そうではないのかを見極めるのは、経験を積んだ専門医や専門家でも非常に難しい、と述べています。

聡明で内向的な男の子はギフテッドが広く認知されているアメリカでも誤診されやすいグループに属するため、家族はとくに気をつけていないといけないと思いました。

お子さんの成長のマイナスになってしまわないように、教育、医療、心理の専門家の様々な意見や解釈に耳を傾けつつ、自分でもしっかりリサーチし、基礎知識(と、批判的思考スキル)を身につけると安心ですよね。

赤ちゃんの頃から育ててきた我が子を一番よく知るのは "私" なのだから、と "私" を過信してしまうのも個人的には危険じゃないかと思いますし、"私" の直感を信じつつも、謙虚に、全体的に見るのが大切なんじゃないかと思います。

結局のところ一番大事なのは、現在の我が子に何が必要で、何が不要なのかを正しく見極めることだと思いますから、過小評価も、過大評価も、判断の正確さや公平さに欠けるという意味で危険だと私は思っています。

この記事を読んで「やっぱりうちの子はOOじゃなくてギフテッドだ!」と結論づけるのではなく、「うちの子はOOと診断されたけれど、もしかしたらOOではないのかもしれない・・・」と疑問を持つくらいがちょうど良いかもしれません。

統計的に幼少期(小学校入学前)の男児が一番誤診されやすいそうなので、この記事も あえて『男子』について書かれたようです。


**********


聡明で、知的にギフテッドで、ひとつのことに没頭する男児は、幼少期にASD(自閉症スペクトラム障害)、ADHD(注意欠如多動性障害)、双極性障害などと誤診されるケースが多い。自閉症をスペクトラム(連続体)でとらえるようになったのも誤診が増えた要因だろう。偏った好奇心、はばの狭い行動、コミュニケーション能力の低さ、頑固さなど、幼少期の男児によく見られる問題行動をASDか否か見極めるのは非常に困難だ。

以下の特徴が見られる男児は医療機関でも誤診されやすい。
・知的発達が著しく、友達(=人)より物事(数字、虫、車、など)を探究することが好き
・ロジックに惹かれる
・同じことに興味がある子達とでしか会話ができない
・ビジネスライクな話し方だったり、専門的な話しかできない
・執着したときに学習能力を最も発揮する
・とくに幼少期、言葉で表現する能力の発達が(その子自身の)知的発達の速度に追いついてない場合、物事を言葉でうまく説明できず、癇癪を起こしてしまう
・物事をマスターしようとするとき、知的には理解していても、言語・身体能力の発達が年齢相応なため(からだが頭についていけず)フラストレーションが爆発する

【ウィリアムくんの例】
生後から知的発達速度が尋常でなく速かったウィリアムくんは、5歳のときに、有名大学病院の権威ある医師より20分前後の診察を受け「『ON・ザ・スペクトラム』にあり、アスペルガーだ」と診断された。数年後、より詳しいアセスメントを受けたら、ウィリアムくんの知能指数はIQ144のギフテッド域にあり、すべての分野で1年早く発達していることがわかった。しかしコミュニケーション能力は低く、対人関係も上手くなかっため、自閉症と診断された。家では普通におしゃべりで、時と場合によっては上手に社交するウィリアムくんを知るご両親は、診断結果に困惑するばかりだった。 8歳になったウィリアムくんを初見し、彼といろいろな話をしたとき、ウィリアムくんが『ON・ザ・スペクトラム』ではないことは、私の目には明らかだった。ごっこ遊び的な会話のなかでの彼の想像力の豊かさ、対話のキャッチボールは見事であり、確実にASDではなかった。又、ASDによく見られる(例えば昆虫の名前、年表や地図、車種など)詳細な事実を忠実に暗記する作業は、ウィリアムくんは苦手だった。ウィリアムくんは抽象的思考の持ち主で、物事を深く探究し、概念的、哲学的に知識を得ていた。これもASDにはない特徴だ。
ウィリアムくんは現在高校生だが、同じような知的マインドを持つ友達もでき、生徒会で頑張っている。幼少期の頃と変わらず知的好奇心は強く、関心のある教科はA、興味ない教科はF(=落第)をとり、ご両親は頭を抱えている。ショッピングモールなどで友達とハングアウトするよりも、ひとりで自分の好きなことに没頭する方が断然好きなティーンだ。食べ物の好き嫌いも相変わらずだし、(例えば、ランチの時間だから読書を今すぐやめる、などの)アクティビティの変化に対応するのも苦手で、今でも癇癪を起こす。
それでもウィリアムくんはASDではない。彼は聡明で、まあ内向的で、超マイペースなマインドを持っているだけだ。彼本人にしかわからない彼独自のやり方で物事を進めないと納得しない。家族や友達にとっては大変だし、本人も問題視されてしまうが、ウィリアムくんはASDではない。

【幼少期診断の罠】
もちろん本当にASDであれば早期から適切な処置、トレーニングを受けたほうが良い。しかし幼少期に診断を仰ぐと、ウィリアムくんのように誤診される可能性も高まる。
幼い子どもは(皆)ストレスのある環境に置かれると自閉的な言動をするものだ。慣れた環境、子どもが安心しリラックスしているときでないと、まず診断は正しくできない。
新しい環境に馴染みにくい子、見知らぬ人の前ではかたまる子、両親と離れられない子などは、医師の前で無言になったり、机の下に隠れたり、目を合わせなかったり、手をヒラヒラさせたり身体を動かしたりなどの自傷行為をする傾向にあり、それが自閉的と間違われる場合もある。名前を呼ばれても、返事どころか、呼んでいる人のほうすら向けない子もいるが、これらは自閉のサインではない。 時代錯誤と非難されそうだが、幼少期の男女の発達の違いもある。

(略)

【ギフテッド?ASD?】←(2eの場合もあります ^^; )
ギフテッドの関心事は、はばが狭くても、obsession(固執)ではなくenthusiasum(熱中)である。関心事について誰かに夢中で講義していても、聞き手が退屈していたり無視していたりすると気づき、講義をやめたり、不機嫌になったり怒ったりする。聞き手の気持ちや状況が読めずに話し続けるのは自閉的特徴だ。(聞き手の気持ちや状況を読めてもあえて話し続ける場合は、ほかに要因があるのだろうが、自閉的ではない。)
ギフテッドの関心事はよどみなく変化しうる。例えばウィリアムくんの場合、世界地理→古代史→ロックスター(とくにビートルズ)の生涯→ヴィンテージ・ギター、と関心事が変わっていっている。それぞれに繋がり(ベースにある共通点?類似点?)は見られるが、関心の対象は変化していっている。関心の対象には変わらぬ情熱で深く探究していく。一方ASDの関心事は昔から変わらず一本でいく傾向にある。
又、ユーモアのセンスは、認知能力の発達具合が顕著に出るもののひとつだ。ギフテッドは皮肉や嫌味、不条理を理解し、ブラックユーモアとして使うのも大好きだが、ASDの子達は、皮肉や嫌味を理解できず、文字通り受けとってしまう。
聡明で内向的な男子は誤解されやすいナンバー・ワンだ。答える前にきちんと考えをまとめたいので、咄嗟の質問には弱い。「好きな動物は?」という単純な質問にも(例えば動物とはクジラやイルカも含めていいのか、ユニコーンのような神話的なものも含むのか、あるいはペットにできる範囲の動物なのか、などと)無言であれこれ必死に情報処理し、1分以上かけてようやく答えたりする。しかし質問者は、すぐに答えられない内向的男子を、理解が遅い子?とか、対話ができない子?などと思ってしまうかもしれない。

【聡明で内向的な男子の特徴】
聡明で内向的な男子はひとり時間が大好きだ。自分の関心事をネットで徹底的にサーチしたり、ひたすら考え事にふけったり、と永遠に楽しむ。誰にも邪魔されずにぼーっとできる大切な時間&空間が、彼らには必須なのだ。
外向的な我が文化では、チーム・プレーヤーであることや、人好きであることが、とかく重視される。内向的な男子を持つ親は、外向的であることが良しとされる文化のなかで、なんとも肩身のせまい、居心地の悪い思いをしている。「もっと社交的にさせなきゃ」「もっと友達を作らせなきゃ」とプレッシャーも半端ないだろう。
しかし聡明で内向的な男子も、同じようなマインドを持つ子達や、同じ知的レベルの子達、同じ関心事を持つ子達に出会うと、嘘のように外向的になる。おしゃべりで積極的になり、なかなか乙なソーシャル・スキルを発揮したり、と見違えるほどになるだろう。彼らが(長年出会えず)ようやく出会った "友達" は、一生涯の友達になるだろう。

(たくさん略)
(男女の幼少期の発達の違い、癇癪、偏食、など省略しました)

【まとめ】
幼児期の子(とくに男児)が以下の特徴を見せても、すぐに『ON・ザ・スペクトラム』であると結論づけるのは乱暴だ。
・目を合わせない
・動き過ぎる又は動かない
・癇癪
・偏食
・変わった関心事
・不思議なコミュニケーション

聡明で内向的な男子がASDなどと誤診されると、凸を伸ばす必要があるのに、まずは凹を標準にしようとされる。ウィリアムくんのような子は、思考回路(=マインド?)が周囲の子達とは単にまったく異なるだけであり、もっと社交的になる必要もないし、ソーシャル・トレーニングも必要ない。聡明で内向的な男の子には、ユニークなスクール・プログラムさえあれば大丈夫だ。関心事のエキスパートになれるだろうし、真の友達とも出会い、なんの問題もなく社交的になるだろう。

~ “That's not autism: It's simply a brainy, introverted boy.” by Dr. Enrico Gnaulati ~


好奇心。夢中。没頭。物凄い想像力。強烈な創造欲。などなど

マイペースな部分も含め大切に大切に育んでいきたいですね。




EGMブログにご訪問ありがとうございます。
2018.01.18 Thursday

Free Semester

突然ですが休学します。

いや、正確には今学期をオフに(要はfree semesterに)することにいたしました。

理由は健康不良ですが、この1年(いや、実際には息子の教育に関して具体的に行動を起こし始めてから4年)心身休むことなく突っ走ってきたため、持病が悪化してきてしまったのです。

オフといっても夏学期に現地キャンパスで受ける強化合宿(その過酷さから私が独自にそう呼んでいるだけ ^^; )の前課題がすでに大量に出ているため、やはり今学期をオフにする同級生らと「オフじゃないよね、、、」と話していますが、とりあえず私は、この5ヶ月のオフを、とんでもなく有効に使いたいと意気込んでいるのでした。

私が在籍しているコネチカット大学(通称UConn/ユーコン)大学院でのギフテッド教育の修士プログラムは、Three Summers Master’s Programといって、どちらかといったら “すでに現場で活躍しているギフテッド教師” を完成形に育成するプログラムだと体感している毎日なのですが、とりあえず30単位=1コース x 3単位=10コースをB以上の成績で修了しなければ卒業できません。

うち3単位は、個人の希望する夏学期にconfratute(コンフラテュートゥと発音)という1週間のギフテッド教育の教育イベントに参加することで “ゲット” できます。

このconfratuteはUConnの生徒でなくても参加できるため、ギフテッド教師や教育関係者が世界中から集まってくるそうです。

すでに参加した同級生らの話によると、物凄く有意義で物凄く楽しいそうです、が、この夏、強化合宿が終わった流れで参加することになる私は、はたして気力体力がもつだろうか・・・と今から心配でなりません。

まとめますと、このThree SummersのMaster’s(MA)をとるには、a. confratuteの3単位を含む30単位と、b. 最後の夏学期に受ける1日がかりのSuperCompというセンター試験のような修士号総まとめ試験と、c. もう1種類、まだ私自身まったく理解できていないNirvanaという謎の試験を、これまたおそらく夏学期に現地で受け、合格し、d. 最終的にBいわばGPA3.0以上の成績を維持して初めて卒業、修士号がいただける、という流れになります。

卒業までの道は基本のオプションが2つあり、私の同級生のほとんどが『夏、秋、春、夏、秋、春、そして3度目の夏学期で卒業』という王道でいくことを選択しています。

3度の夏学期で集中的に学ぶ故にThree Summers Programと名づけられているのでありましょう。

さて、多くの同級生達が(この2年間のどこかで)一学期をオフにしているため「なぜそんなことが可能???」と(やはり今学期をオフにすると言っていた)友人2人に訊いてみたのでした。

私も一学期、できれば今学期をオフにして、心身調整したい!と思っていたので。

友人達には、3度ある夏学期は現地で(2+3+2=)計7つのコースをとり、2度ずつある秋&春学期にオンラインで計3コースとれば、秋春のどこかの一学期が必然的にオフになるでしょう?と言われたのですが、アドミン(正確にはコーディネーター)が作成してくれた私のディフォルト学習計画には一学期オフが見当たらず「何故だ〜〜?」と春学期直前の週末に血まなこになって見直していたのですね。

すると、なんと、最後の夏学期に一学期分のコース1つが(無駄に)オフになっているではありませんか。

何故に無駄かといいますと、通常2つのコースをとる夏学期では、(第1回目の夏学期以外は)『(コースa / 午前 + コースb / 午後)x 2週間』というスタイルで行われるため、コースの数が1つでも2つでも結局2週間現地に行かねばならなず、家族の協力のもと東海岸までせっかく飛ぶのに、キャンパスで過ごす半分の時間をぶらぶら過ごすのが(無駄というより)非常にもったいないと思ったのです。

又、秋学期か春学期であれば3ヶ月もオフにできるところ、夏学期だと凝縮の1週間分しかオフにならないなんて、とんでもなく下手なオフの取り方ではないですか、、、

(-_-).。oO

というわけで、はじめはこの春学期を “休学” することに罪悪感を感じていたのですが、休学ではなく(誰もが取れる)フリー・セメスターであることが判明した途端、罪悪感も吹っ飛んで心底ほっとしている所存であります。

この奇跡のオフ学期を大事に大事に使い

夏の強化合宿に

心身備えなければ・・・!

そのためにも今はまず(完治はしない)持病をベターにしていきたいと思います。




EGMブログにご訪問ありがとうございます。

2018.01.07 Sunday

多言語学習アプリ

ラテン語学習に、と語学学習アプリを探していたら、完全無料で評判の良いものがありました。

Duolingo

英語はもちろん、多言語が学べるようで、ワクワクしますね。

が、肝心のラテン語がありませんでした。

残念、、、


【追加】

このブログをPCで見ると、上記のリンクをクリックしても

こちらの画面に

繋がらないようです。

何故だろう??

不便でスミマセン、、





EGMブログにご訪問ありがとうございます。
2018.01.01 Monday

エンジニア系おすすめゲーム

新年早々ですが、エンジニア&エンジニア志望者におすすめのゲームx15が紹介されていたため、EGMでも↓ご紹介。

エンジニア系ゲーム

いろいろあるんですね。

びっくり。

もちろんMinecraftもランクインしています。




EGMブログにご訪問ありがとうございます。

2018.01.01 Monday

2018年

新年あけましておめでとうございます。

せっかく立ち上げたEGMサイト&ブログ&ツイッターですが、昨年2017年は結果的に人生で一番忙しい年となりまして、ほとんど更新することができずに終わってしまいました。

今年2018年は私にとってはおそらく継続の年で、とくに新しい展開はなく、忙しさだけが去年以上になるのではないかと覚悟しています。

参考にしていただけるようなブログ記事もなかなか書けないでしょうが、2019年に卒業するまでは、要は今年1年は、まずは学業を優先して、学びを確実に自分のものにしていきたいと思います。

可能なときに情報をシェアしていくつもりですので、ひき続きよろしくお願いいたします。。

さあ今年も

いろいろ

謙虚に貪欲に学んでいこう・・・




EGMブログにご訪問ありがとうございます。
2017.11.23 Thursday

ギフテッドの研究者が解説する映画『ギフテッド』

11月中旬に National Association for Gifted Children(NAGC)のannual conventionがありました。

私は当然ながら参加していませんが、UConnのレンズーリ教授、リース教授など教授の方々はもちろん、博士課程の皆さんも発表していて、おぉ〜〜!と勝手に応援しておりました。

NAGCのコンベンションは、毎年ギフテッド/ギフテッド教育の(大御所&若手の)研究者が一斉に集まる一方で、ギフテッドの子を持つ家族やローカルのギフテッド・プログラムの教師、コーディネーターなど誰でも気軽に参加できるため、私も一度はぜひとも参加してみたいと思っています。

ちなみに(日本では全米天才児協会と意訳されることもある)NAGCの会員には誰でもなれますよ。。

年会費は必須ですが、ご興味ある方はコチラをどうぞ。

蛇足ながら息子の学校のギフテッド・プログラムの先生方もブースを構え、又、何やらプレゼンもされていたそうです。

そういえば私の今学期のコースのクラスメイト(=某州のローカルスクールのGATE teacher)も参加してきたそうですよ。

会場で、現在コース内で使用しているテキストの筆者かつUConn卒業者である教授にも「偶然会った!話してきた!」と興奮していました(笑)

ギフテッドの研究自体が比較的新しいためか、大御所の教授の方々(例えばUConnの教授の方々とハワード・ガードナー教授など)が普通に皆知り合いで、いまだに毎回びっくりしてしまいます。

「当時ジョーはこうこうこう主張していたけれどボブは当然それに意を唱えていて、どうのこうの・・・」などという教授のレクチャーを聞きながら

ジョーはレンズーリ教授だけど・・ボブ・・・・って誰だっけ??

と話半分に記憶の糸をたぐり寄せていたら、そのボブは普通にロバート・スタンバーグ教授だった、私の記憶の糸先には存在し得ない方だった、、、とか (^^;;

皆さん同世代なのですね。

まあそれはいいのですが、今回のコンベンションでは、映画『ギフテッド』の脚本家トム・フリン氏がスペシャル・ゲストとして招かれており、フリン氏の『ギフテッド』にまつわる話&裏話を、ギフテッド研究者の大御所である心理学者シルビア・リム教授(レジェンド!と誰かが呼んでいた。笑)が、対談形式で、専門家として解析されていました。

下記が↓フリン氏とリム教授の対談のFB動画です。

https://www.facebook.com/nagcgifted/videos/1524216810987270/

1時間半弱の長い対談でしたが、リム教授の専門家としての分析、解説が非常に面白く、私の今学期最後のプロジェクトにも大変役に立つ内容でした。

(このLIVEの存在を知らせてくれた友人へ。いつもありがとう。。)

時間のある方は(英語ですが)ぜひ!

対談は動画の10.00頃から始まります。

対談のなかでリム教授が指摘され、改めて「大事だな」と感じた点を以下に幾つか挙げたいと思いますが、映画を観たことが大前提となりますので、ご了承ください。

いよいよ日本公開です。

**********

【映画『ギフテッド』におけるリム教授のポイント】

メアリーは数学の超ギフテッドであるが、ギフテッドには “マイルドにギフテッド” からメアリーのように “超ギフテッド” まで、様々存在している。

メアリーのような超ギフテッド(PG/Profoundly Gifted)は、ギフテッド人口のなかでも数少ないが、存在する。

メアリーは数学のギフテッドだが、ギフテッドのなかには(数学や、ほか理系分野ではなく)文学のギフテッドや芸術のギフテッドなども同等に存在している。(映画でメアリーを数学のギフテッドにしたのは、フリン氏の家族のなかに数学のプロディジーがいるからだそう)

メアリーにも顕著に見られるように、ギフテッドは不均衡に成長していくのが特徴的だ。(例えばスクールバスのなかで いじめっ子に立ち向かい容赦なく怪我をさせてしまう箇所など、正義感が強い部分もさることながら、知的な部分が大学生以上に秀でているのに対して精神的に未熟というか、そこは実年齢相応というか・・・)

映画ではメアリーの叔父フランクと祖母エブリンが “メアリーの育て方” について対立するが、どちらの主張も間違ってはいない。

しかし、フランク、エブリン、どちらも極端に突っ走っており、実際の話であったらどちらの育て方も微妙である。

フランクも(メアリーの母である姉の死のトラウマから)「メアリーは子どもらしく普通に育てたい」と頑なになり過ぎているが、結局のところホームスクールで(教材を与えたのか実際に求められるまま教えたのかは不明だが)メアリーが微分積分まで習得できる環境を整えたのはフランク自身であり、そこにフランクの葛藤が見られる。

メアリーのように “学びたい子ども” のニーズを「子どもらしく育てたい」「普通に育てたい」からといった理由で無視するのは情動的にも絶対にいけない。先に先にと学んでいくのがメアリーにとっての “普通” なのだから。

この映画のなかでのベストな教育オプションは、メアリーの学校が勧め(フランクが拒否した)ギフテッド・スクールにメアリーを通わせることだった。ギフテッド・スクールはギフテッドのアカデミック・ニーズ、ソーシャル&エモーショナル・ニーズを理解している。フランクが望んでいた “同年代の友達ができる環境” もメアリーに与えることができた。不均衡に成長していくギフテッドの、いずれ巣立つときのための最適なソーシャル・トレーニングの場ともなり得た。ギフテッド・スクールはそのために存在している。

才能開花に執着するエブリンも、やはり数学の超ギフテッドだった娘(メアリーの母)を死に追いやってしまったほど極端だが、フランクのように「普通の子どもらしく育てたい」とメアリーの才能を極端に否定する育て方も(そのような家族に実際何度も遭遇してきたが)ギフテッドの子達を追い詰めてしまいかねない。

〜シルビア・リム教授と脚本家トム・フリン氏との対談より抜粋@NAGC2017〜





EGMブログにご訪問ありがとうございます。
2017.11.21 Tuesday

ギフテッド教育が学べる米大学院

大学院の課題をこなすのに必死で恐ろしいほど更新ができていませんが、今日は少し時間がとれたので、将来的にギフテッド/ギフテッド教育をアメリカで学びたいと考えている方々に、ギフテッドに関して研究できるアメリカの大学院を大雑把に紹介したいと思います。

私がいろいろ調べていた2015~2017年に出てきた情報のほとんどが修士か博士のプログラム、又は、大学の生涯教育や大学院がofferしている資格(certificate)でしたが・・・

この↑資格というのは、地元のギフテッド・プログラムの教員になりたい教師が、すでに取得している教員免許にプラスして持つための資格であることが多いように思います。

ギフテッド研究に関しては(やはり特殊な分野なようで)学べない大学院も結構あり、そこは注意して見なくてはいけないかなと思います。

ちなみに私が検討していた修士プログラム@大学院は以下の通りです。

コネチカット大学
パデュー大学
アリゾナ州立大学
北テキサス大学

前者2校は研究機関として成立していて、後者2校はオンラインのみで修士号が取れる修士プログラムです。

州ごとにギフテッド/ギフテッド教育を学べる大学がリストアップされているサイトもありますが、やはり修士や博士、資格プログラムが多いです。

Davidsonのデータベースにも記載されています。

ギフテッドの研究は(大学)機関によってアプローチが結構分かれているように思います。

"Special educationの中の一分野としてのgifted education" と分類している機関が多く、その場合は『教育学』又は『教育心理学』のdepartment/school/collegeにカテゴライズされています。

純粋に "ギフテッドのみの研究機関" を持つ大学院はアメリカでも少ない気がします。

宣伝みたいになってしまいますが、私が学んでいるコネチカット大学大学院はその数少ない大学院の一つで、独立したギフテッド教育の研究機関を持っています。

ただ、ギフテッドそのものを研究するのか、ギフテッド教育を研究するのかでもアプローチの仕方が違ってきて、コネチカット大学大学院では、ギフテッドの研究というよりは、レンズーリ教授陣の "個性と才能を見つけて伸ばすギフテッド教育" の研究に比重が置かれていると思います。

ギフテッド教育ではなくて、ギフテッドそのものの研究をしたいとなると、コネチカット大学大学院は違うかもしれません。

あるいは『心理学』で臨床(clinical)の道に進み、ギフテッド&2eの専門家を目指すという方法もあります。

しかしアメリカで臨床心理士になるには(とはいってもカリフォルニアしか調べていませんが)まず博士号まで取らねばならず、その後の心理士ライセンスの試験もとんでもなくハードだと聞きました。

研修期間も含めると、莫大な時間と費用がかかるため、主婦かつ母である私には不可能だ、、、とあきらめましたが、若い学生さんなら全然可能だと思います。

これはあくまで個人的な理由ですが、キャンパスで実際に学ぶ場合、私自身は保守的な州ではうまくやっていけないと経験上感じるため、2015~2017年に大学院を調べた際も、超保守的な州の大学機関は調べませんでした。

(オンライン学習のみなら保守的な州でも大丈夫だと思います。)

リベラルな州の大学機関となると、西海岸か東海岸、と かなり選択の幅が狭まってしまいますが、すでに人生を折り返し、老後を見据えている私の場合、将来万が一その州で長く研究することになっても精神的に大丈夫か、ということも考慮いたしました。

私はちらっとしか調べていませんが、アイオワ州やジョージア州、中西部や南部のどこかの州が、ギフテッド教育に力を入れていた(=お金もかけていた)と思います。

そういう州の大学機関では、ギフテッド教育に携わる者の養成にも熱心ではないかなと思います。

将来このギフテッド/ギフテッド教育分野に進みたい方々がいるのなら・・・と私が調べた範囲を雑に紹介してみましたが、なんらかの参考になれば幸いです。


【大学院での風景】

教授のレクチャー。

クラスメイトの発表。

メモをとる図。

夜は宿題@寮。




EGMブログにご訪問ありがとうございます。

2017.10.12 Thursday

レジリエンスがKey

ギフテッドの特徴(完璧主義、内発的動機、強烈な感性、共感性、高いモラル意識、自己実現欲求、高度なユーモア、レジリエンス)のなかで、レジリエンスが成功のKeyだ!と私の今学期のコースの担当教授は考えているそうです。

(子どもの “成功” という英単語のなかには心身健康な成長という意もニュアンス的に含まれていると思います。)

レジリエンスを育むことによって、例えば完璧主義など、ほか7種の特徴から引き起こされるストレスなり苦境をコントロールしていけるからだそうです。

レジリエンスは最近日本でもよく耳にしますね。

検索すると、はねのける力、逆境から立ち直る力、しなやかな強さ、折れない力などが出てきます。


復元力、回復力、弾力、逆境力・・・

私は個人的に “逆境力” という言葉が好きですが、この逆境力は、ギフテッドにとってだけでなく、皆にとって大事で、皆が身につけたいスキルだと思います。

このレジリエンスを育むには具体的にどうすれば良いのかを(先月)クラスで議論したのですが、結果、レジリエンスを育むのに必要な4大要素は『grit』『self-efficacy』『growth mindset』『optimism』だ、という結論に至りました。

《緑字は個人的なメモ》

gritとは やりぬく力、やり切る力。あきらめない!

self-efficacyは自己効力感。他者と比べない、自分を過小評価しない、自分は自分のペースで成長(前進)してるし!

growth mindsetとは成長する思考。自分はいつだって柔軟に変われる!

optimismは楽天主義。(楽天的思考?)大丈夫、大丈夫!

ちなみに こちらはアンジェラ・リー・ダックワース氏の有名なTED talks “Grit: The Power of Passion and Perseverance ” (日本語字幕付き)、そして こちらがgrowth mindsetの研究者キャロル・ドウェック氏のTED talks “The power of believing that you can improve”(日本語字幕付き)です。

これらに関してはすでにあーちゃんママさんが紹介されていましたが、大学院のコースでも大きなトピックとして学んだため、こちらでも(TED talksも含め)記しておきたいと思います。




EGMブログにご訪問&応援ありがとうございます。

2017.10.11 Wednesday

ギフテッドと心身的強烈性との相関関係

Twitterでも お知らせしましたが、WISCなどのIQテストで測定できる知能(認知能力や推論能力)と、免疫性疾患、精神的疾患などとの相関関係が認められたというリサーチ結果が発表されました。

こちらがその論文です。


High intelligence: A risk factor for psychological and physiological overexcitabilities

Authors:
Ruth I. Karpinskia @ Department of Psychology, Pitzer College, 1050 N. Mills Avenue, Claremont, CA 91711, USA
Audrey M. Kinase Kolbab @ Department of Industrial-Organizational Psychology, Seattle Pacific University, USA
Nicole A. Tetreaultc @ Department of Research, Awesome Neuroscience, USA
Thomas B. Borowskid @ Department of Psychology, Pitzer College, USA

Received 20 November 2016, Revised 12 July 2017, Accepted 18 September 2017, Available online 8 October 2017.


先日のブログ記事『特徴の理解と適切なサポートの必要性』でも書きましたが、つい今夏 “これらの(OEを含むユニークで強烈な)特徴があるからこそギフテッドは『生きにくい』『社会に順応しにくい』というわけではない” と大学院で学び、今学期の教科書でも “NAGCのメンバーでもある教育者、心理学者、研究者が共同で行なった調査の2002年の報告によると、ギフテッドがユニークなソーシャル&エモーショナルな性質や特徴を持っているとは実証できなかった” と記載されていたので、この論文発表は衝撃でありました。

この調査報告によって全世界のギフテッド界が・・・少し揺れ動くのかな??

個人的な経験談はアカデミアではなんの意味も価値もないことは十分承知ですが、知能が高いほどアトピー、アレルギー、喘息などの免疫性疾患や、鬱、不安障害などの精神性疾患にさらされる率が高くなる、という実体験には長年苦しめられてきたので、相関関係が2002年の時点では実証されなかったことに私は内心がっかりしておりました・・・



私が実証できるわけもないので、NAGCや大学院で提唱されるように、相関関係の有無に関係なく、ソーシャル面やエモーショナル面で困難を抱えているギフテッドの子達に関しては、アカデミック・ニーズを満たしながらも、その個々人に適切なケア、サポートをしながら、親である私達が包括的に育ていくしかない、と自分に言い聞かせていたのですね。

私自身は今じつは極限的に課題ほか諸々に追われていて、まだこの論文を読めていないのですが、興味がある方はぜひぜひ!読んでみてください。。

もちろん知能と心身の強烈性に相関関係が認められたと実証されたからといって、ギフテッドを毎日毎秒365日育てている私達親の独特な問題がすぐさま解決するわけではありません。

それでも研究、解析がどんどん進み、いろいろな不思議が紐解かれていったら、ギフテッドにも優しい社会が、可能になるんではないかな(´-`)

どうでしょう?




EGMブログにご訪問&応援ありがとうございます。
2017.10.10 Tuesday

Twitter

大学院の課題と、今年度よりhigh schoolerになった息子のadvocateでちょっと忙しく、まったく情報発信ができないでおります (^^;;



少し余裕があるときは、ブログは無理でも、せめてTwitterで発信していけたらなぁ・・・と苦手なTwitterを駆使している最中。

文字数が限られているのが辛いというか、誤解がないよう上手に内容を凝縮させて伝えなければ!と変に頭を使うので、なかなか使いづらいのですね。

苦手かも、、、

しかし時間がとれたときは頑張ってツイートしようと思ってはいるので、ブログが更新されていないときなど、よろしかったらTwitterをチェックしてみてください。。

こちら↓がEGMのアカウントです。

EmbracingGiftedMinds

外出時も

課題に追われている故、気長に気長にお願いいたします。




EGMブログにご訪問ありがとうございます。

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