特徴の理解と適切なサポートの必要性

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    今週の授業のメモより。

    ギフテッドのソーシャル&エモーショナルの特徴を理解し、その(ギフテッド個人それぞれ違うかもしれない)ニーズを適切にサポートすることが、ギフテッドの教育者には求められます。

    Text: Understanding the Social and Emotional Lives of Gifted Students by Thomas P. Hébert, Ph.D.

    【ギフテッドの特徴】
    ・Perfectionism(完璧主義)素晴らしいパフォーマンスの原動力
    ・Internal Motivation/Inner Locus of Control(内発的動機/内部要因思考)
    ・Emotional Sensitivity, Intensity & Depth(過敏性、強烈な感性、OE)
    ・Empathy(共感性)
    ・Advanced Levels of Moral Maturity With Consistency Between Values and Actions(高いモラル意識、高い善悪の基準)
    ・Strong Need for Self-Actualization(自己実現欲求)自分らしく生きたい!
    ・Highly Developed Sense of Humor(高度なユーモア)
    ・Resilience(レジリエンス)逆境力、しなやかな強さ、折れない力

    【注目点】
    すべてのギフテッドに上記すべての特徴が見られるわけではなく、又、これらの特徴があるからこそギフテッドは『生きにくい』『社会に順応しにくい』というわけではない。

    What!?!?

    【詳細】
    ・ギフテッドの親や家族、学校の教師らは、上記のギフテッドの特徴を実際(日々)目にし、困難さも体感し(続け)てきている。
    ・しかしギフテッドを心理学面から研究する学者のなかには、"ギフテッドだからユニークな性質、特徴を合わせ持っているのではなく、ギフテッドが生まれ育つ文化的背景がギフテッド個人に影響を与え、ギフテッドがギフテッドであること(=上記の特徴など)を強く体感させているのだ" と解釈する者もいる。(ユニークな特徴は "ギフテッドの資質" ではなく "純粋に個人の資質" で、その資質を際立たせてしまう&ときには生きにくくしてしまうのは、周りの文化なり社会、環境だ、ということかな?)
    ・NAGCのメンバーでもある教育者、心理学者、研究者が共同で行なった調査の2002年の報告によると、ギフテッドがユニークなソーシャル&エモーショナルな性質や特徴を持っているとは実証できなかった。(下記の英文テキストを参照)
    ・逆にギフテッドは、周囲の理解や適切なサポートさえ得られれば、備え持つ資質で自ら逆境を乗り越え、能力をフルに開花させるだろうことが明らかになった。
    ・ギフテッドを実際に育てたり教育している我々は、常に両論を考慮して、ギフテッドが健やかに成長できるよう配慮すべきである。


    "A comprehensive review of research was conducted by a task force of educators, psychologists, and researchers from National Association for Gifted Children (NAGC; Neihart, Reis, Robinson, & Moon, 2002). This report revealed a limited research base on which to draw conclusions about whether gifted students have unique social and emotional characteristics and traits. The NAGC task force concluded that there was no evidence that gifted young people were more vulnerable or flawed in their social adjustment. Rather, they noted that many gifted young people have assets that, when supported, many actually augment their ability to overcome adversities and utilize their talents to achieve personal fulfillment. The task force members called for educators to respect the unique and varied characteristics related to giftedness seen in young people."(Hébert, p. 54)

    Reference
    Hébert, T. P. (2010). Understanding the Social and Emotional Lives of Gifted Students. Waco, TX: Prufrock Press. ISBN-13: 978-1-59363-502-2





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    完璧主義を味方にしよう

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      ギフテッドは完璧主義だと言われています。

      完璧主義は否定的にとらえられることが多いですが、これを肯定的にとらえることで、完璧主義本来の持つ良さを活用し、健全な方向に導いていきましょう!とコロラドにあるGifted Development CenterのDr. Linda Silverman(心理学者)が唱えられていて、私は親として「子どもの完璧主義をどうにかしなきゃ!」という呪縛から少し解放され、少しだけほっとしております(笑)

      原文はPerfectionism - Understanding Our Giftedというジャーナルだと思われますが、私は今学期とっている大学院のコースのテキストからDr. Silvermanの論文の抜粋された一部を読みました。

      テキストによると、Dr. Silvermanは、完璧主義を、ギフテッドがより高い目標に向かって突き進む原動力と考えていて、だからこそこの完璧主義の性質を、直すべく問題ではなく、ポジティブな方向へと導くべきエネルギーだと提示されています。

      " '問題は、完璧主義そのものにあるのではなく、我々の完璧主義に対する見方、姿勢にあるのではないでしょうか。(中略)完璧主義に見られるそれぞれの特徴とは『良いモノ』でも『悪いモノ』でもなくて、単純に『そういうモノ』なのです。(中略)ギフテッドがギフテッドであることの一部なのです。完璧主義に操られるのではなく、完璧主義を自身の味方につけたとき、あなた(ギフテッド)は世界を変えられるかもしれません。'(p. 11)

      シルバーマン(1989)によると、教育者は、完璧主義を正すべき欠点だと植えつけるかわりに、完璧主義の真価を子ども達自身が認められるよう導いていく必要があるそうです。完璧主義にも有意義な意味があると理解させるのです。素晴らしい功績も完璧主義の賜物です。すべてに完璧主義を貫くのではなく、自分にとって譲れない大切なアクティビティに対してのみ完璧主義的になるようギフテッドの子達を導いていくのが良いでしょう。自分自身は目標は高く持つべきですが、その完璧主義的性質を他者に向けてはいけません。自分自身の成功にフォーカスして、失敗してもへこたれず、理想を捨てず、目標を達成する能力が自分にはあるのだと信じることがギフテッドの子達には必要です。"(Hébert, p. 61)

      Reference
      Hébert, T. P. (2010). Understanding the Social and Emotional Lives of Gifted Students. Waco, TX: Prufrock Press. ISBN-13: 978-1-59363-502-2




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      SEMの基礎中の基礎知識

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        夏にとったコースの課題で全校拡充モデル(SEM)を簡単に紹介する記事を書きました。

        ようやく訳す時間がとれたのでシェアしたいと思います。

        記事では簡単にまとめて説明していますが、これはSEMという氷山の一角であり、私自身まだ全然きちんと理解できていません。

        理解できていませんが、基礎の中の基礎知識ということで、まとめてみました。

        **********


        A brief introduction of the SEM program
        ~ Gifted education for all students ~

        by EmbracingGiftedMinds

        The Schoolwide Enrichment Model (SEM) is a curriculum model developed by Dr. Joseph S. Renzulli and his colleagues at the University of Connecticut. Having spent decades of researching and testing, they have developed the SEM for all students in a regular classroom. It is based on the idea of the “Three Es of the SEM - enjoyment, which leads to higher engagement, which in turn leads to greater enthusiasm for learning.” (Renzulli & Reis, 2014) The research shows that students learn better and achieve more when the Three Es are present. The curricular basis for the SEM is three types of enrichment. Type I enrichment is to expose all students to various topics. Activities include field trips and guest speakers. Type II enrichment is also for all students to train skills such as creative problem-solving and critical thinking skills while exploring a problem further in groups. Type III enrichment is for highly committed students from the talent pool to investigate real problems as practicing professionals would. Although Type III enrichment is not for all, students who strongly wish to pursue their projects will be allowed to do so. As you can see, the goal of the SEM is to include as many students as possible, and to help them develop their talents and become creative producers.

        References
        Renzulli, J. S. & Reis, S. M. (2014). The Schoolwide Enrichment Model (3rd ed.). Waco, TX: Prufrock Press. ISBN-13: 978-1-61821-164-4


        【説明つき訳】
        全校拡充モデル(Schoolwide Enrichment Model 以下SEM)とはコネチカット大学のレンズーリ教授らが開発したカリキュラム・モデルです。レンズーリ教授らは数十年に渡りリサーチとテストを重ね、当初はギフテッド認定された生徒のみが対象だったプログラムを、すべての生徒が教室内で受けられるよう発展させました。SEMは "学びに対するEnjoyment(楽しみ)はEngagement(没頭)へと繋がり、さらに強力なEnthusiasm(熱中)へと発展していくという3Esの概念" (Renzulli & Reis, 2014)を基盤にしています。この3Esがうまく機能していると、生徒の学習力はより高まり、より良い成績や結果をおさめることが調査報告で明らかにされています。

        SEMはType1、Type2、Type3という3つのタイプのエンリッチメントから成り立っています。Type1エンリッチメントは、すべての生徒にありとあらゆる物事を見せる、体験させる、体感させる拡充学習です。美術館や博物館、工場見学などの社会見学、本やドキュメンタリー映画、ゲストスピーカーを招いてのディスカッションなどがType1のアクティビティに含まれます。Type2エンリッチメントもすべての生徒を対象にしており、創造的問題解決能力や批判的思考力、理論的思考力(等々)さらには効果的なリサーチの仕方やインタビューの仕方、プレゼンの作り方など、実践的かつ具体的なスキルを、少人数のグループで課題を共に探究しながら学んでいきます。Type3エンリッチメントは(すでに各学校で選抜された)タレントプール(いわゆるギフテッドプログラム)の生徒が本気のプロフェッショナルに徹して "本物の問題" を探究していく拡充学習です。それぞれのテーマ課題にコミットする強い意思とやり抜く意欲(task commitment)が問われ、タレントプールの子達でも辞退する自由があると同時に、タレントプールに属していない生徒でも、そのtask commitmentが認められた場合は受けることができます。

        可能な限り多くの子達にエンリッチメント教育を受ける機会を与え、それぞれの才能を伸ばし、より多くのクリエイティブな人材を育てることがSEMのゴールです。

        Reference
        Renzulli, J. S. & Reis, S. M. (2014). The Schoolwide Enrichment Model (3rd ed.). Waco, TX: Prufrock Press. ISBN-13: 978-1-61821-164-4





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        ギフテッド基礎知識 by Dr. Webb

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          ギフテッドにおいて心理学側からアプローチすると(ほぼ)必ず登場してくるのが臨床心理学者のDr. James T. Webbです。

          私が現在とっているコースでも早速(執筆された論文記事が参考資料として)紹介されました。

          Dr. Webbは1981年にSENG(Supporting the Emotional Needs of the Gifted)を立ち上げられ、現在はGreat Potential Pressのプレジデントをされています。

          アメリカのギフテッド界ではおそらく知らない者はいない心理学者でありましょう。

          何を隠そう、私も、Dr. Webb(と、レンズーリ教授&リース教授)のプレゼンがLIVEで聞ける!体感できる!ということで、CAGCONというCALIFORNIA ASSOCIATION FOR THE GIFTEDが毎年主催するカンファレンスに参加したミーハーの1人であります。

          しかしそのときの体験が、あきらめていた大学院進学を私自身に強く後押ししたわけで、やはり『実際に見る、全身で感じる、体験する』というのは大事なのだな、としみじみ思いました。

          その後偶然にも息子の学校がDr. Webbを(迷える保護者のために)ゲストスピーカーとして招待したのですが、そのときのプレゼン内容がCAGCONでの(やはり保護者向けの)プレゼン内容とほぼ同じだったため、こちらのEGMブログでも改めて紹介したいと思います。

          なんらかの参考になれば幸いです。

          **********

          <緑字はプレゼン中に聞き取ったメモ>

          【ギフテッドに関する誤解】
          *すべての分野で能力が高い。
          *一般の教育で十分である。
          *能力が高いため特別な支援がなくても(=放っておいても)伸びて成功する。
          *誰かに「変わっている」と指摘されるまで本人は違いに気づいていない。
          *学校では常に能力を発揮し、その才能を見せる。
          *ほかの生徒の模範や手本になる/されることが好きだ。
          *大人が継続的にプッシュしているからこそ最高の成果を出せている。
          *精神年齢と認知能力/知能が比例している。
          *とても育てやすく、家族はとにかく子の才能に価値を置いている。
          *子どもはすべてギフテッドだ。←すべての子がスペシャルであることに間違いはない。しかし、すべての子がギフテッドではない。

          【育てているなかでぶつかる12項目】
          *うちの子は本当にギフテッド?(特徴・特質)
          *複雑化した現代の子育て。
          *子に適した教育。
          *コミュニケーションと適した子育てへのアプローチ。
          *ヤル気と低達成。
          *しつけと自己鍛錬。
          *きょうだい?ひとりっ子?
          ・きょうだいのうち1人がギフテッドである場合、ほかの子たちも(レベルの差こそあれ)ギフテッド(and/or タレンテッド)である可能性が高いため要注意!
          *知人、友人、仲間。
          ・ギフテッドの場合、友情に年齢は関係ない。又、数でなく質に重点を置くこと。1人でも仲間がいれば最高。オンラインの仲間だって構わない。
          *強烈感、ストレス、完璧主義。
          *不幸感と鬱。
          *型破り、価値観、ユニークネス。
          *誤診と2e。

          【4タイプのギフテッド】←雑に分けて…の4タイプ
          *ハイアチーバー
          *社会的リーダー
          *創造性の高いインテリ
          *反抗者

          【4つの根本的特徴】
          *They see the world differently. 異なった見方をしている。
          *They do things differently. 異なったやり方をする。
          *They do things intensely. 強烈にやる。
          *But their judgement lags behind their intellect. 精神面と知能面に差が生じている。
          ・この差は年をとればだんだんと縮まってくる。

          【ギフテッド・チャイルドの特徴】皆がすべてにあてはまるわけではない。
          *年相応でない豊富な語彙。
          *年相応でない複雑な言いまわし。
          *言葉の微妙なニュアンスを理解。
          *長時間に及ぶ驚異的な集中力、と継続力。(関心事のみ)
          ・ギフテッドはよくADHDと間違われるが、見分けるポイントは、この集中力。ADHDの子達は、いかなることにも集中ができない又はもたない。一方ギフテッドは、自分の関心がない事柄(例えば学校の授業や興味ない話題など)には退屈して動きまわったりするかもしれないが、自分の関心事となると驚異的な集中力を見せる。TVやネット、ゲームの際の集中は(ギフテッドであろうとADHDであろうと)あてはまらない。
          *感性と行動の強烈感。Overexcitabilities。
          *幅広い関心事。
          (中略=私のミスで情報が抜け落ちてしまった)
          *年齢にそぐわない速さで学ぶ。年相応の繰り返し学習も要らない。
          *独学で読み書きを習得。(幼児期〜園児期)
          *素晴らしい記憶力と、その情報の保持力。
          *不思議なユーモア。
          *込み入ったルール作りが好き。自作ゲームや、生活面でも。
          *イマジナリー・フレンズ(架空の友達)と遊ぶ。(幼児期)

          【ギフテッドの全体像、学業、情緒、交流に影響を及ぼす4大要素】
          *ギフテッドネスのレベル。
          ・マイルドなギフテッドとPG(超ギフテッド)では何から何まで違ってくる。
          *不均衡な発達。
          *Thinking styles(思考スタイル)
          *OE(Overexcitabilities)(強烈さ)
          ギフテッドネスのレベルが高ければ高いほど(本人のあり方、日常生活、学業、情緒、交流その他すべてが)そのギフテッドネスに更に影響される。

          【思考スタイル】

          *Auditory-Sequential
          ・言語での説明を好む。言葉を使って覚える。
          ・情報を系列的にプロセスする。一つずつ作業にあたる。
          ・理論的に案を出す。分析作業が好き。
          ・具体的思考作業を好む。きちんと計画された学び体験が好き。
          ・定められた場所、定められた教材で学ぶのが好き。
          ・事実や細部を学ぶほうが好き。
          ・学びに対して真剣にアプローチする。

          *Visual-Spatial
          ・視覚的な説明を好む。イメージで覚える。
          ・情報を全体的にプロセスする。マルチタスクが得意。
          ・直観的に案を出す。合成作業が好き。
          ・抽象的な思考作業を好む。開放的かつ流動的な学び体験が好き。
          ・その場にあるもので学ぶ。自分なりの(学び)法則を確立する。
          ・全体像を得るほうが好き。
          ・遊びながら学びにアプローチする。

          ・学校という場で好まれる生徒や学校というシステムのなかでやっていける生徒はAuditory-Sequentialの子達である。しかしいわゆるnerd(=勤勉)で、いじめられっ子も多い。一方nerdの家族はnerdであることが非常に多いため、理解者やロールモデルも得やすい。
          ・誤診されやすい生徒はVisual-Spatialの子達が圧倒的に多い。学校でも問題児のレッテルを貼られやすく、低達成(=落ちこぼれ)やドロップアウトしていく率も高い。
          ・面白いことに、正反対の思考スタイルの相手とカップル/夫婦になるケースが多い。


          【Overexcitabilities】
          *Intelectual
          (多読、強い好奇心、質問攻めにする、集中する、内省、理論的思考)
          *Imaginational
          (想像遊び、スピリチュアルで想像的な思考、鮮明なビジュアル・メモリー、白昼夢、大袈裟、メタファー好き)
          *Emotional
          (特異な感受性とリアクション、他者への共感、臆病感とシャイネス、恐れと不安感、新しい環境に馴染みにくい、感情の強烈さ)
          *Psychomotor
          (特異な熱狂、早口、強迫的なおしゃべり、過剰なエネルギー、チックや貧乏ゆすりなど神経性の癖、衝動的な行動)
          *Sensual
          (覚醒された感性、五感による感覚的よろこび、鋭過ぎる感覚による苦痛例えば食べ物や場所などを避けたがる)

          【高い能力、才能のデメリット】
          *不均衡な発達と周囲の期待。
          *精神面が知能に追いつかない。
          *低達成。
          *退屈と怒り。
          *友達との問題。
          *きょうだいとのライバル関係。
          *帰属感/所属感。自分の居場所はどこ?
          *理想の追求と皮肉癖。
          *教師や親とのバトル。
          *ストレスと完璧主義。
          *誤診と2e。
          *健康問題。
          ・アレルギーや喘息、食べ物や薬に過敏。なぜか多い。
          ・反応性低血糖。おやつに高タンパク質を頻繁に摂取すると良い。
          ・アルコールやドラッグに依存。
          Existential depression


          《質疑応答の抜粋》
          *ギフテッドであることがわかるのが(10歳を過ぎてしまっても)遅過ぎるということはない。
          *ギフテッドを育てているなかで、自分もギフテッドだと気づく親は多い。経験上、ギフテッドの親も(無自覚だったり認めなかったりするが)大抵ギフテッドだ。
          *Giftedness goes all the way.(ギフテッドネスは生涯続く。)勉強や受験、進学をやめることはできるが、"ギフテッドをやめる" ということはできない。
          *ギフテッドのサポートのない国では、残念ながら自分達でサポートしていくしかない。私達も海外でのサポートを計画している。アジアでは、確か香港で始める予定だったと思う。
          *経験豊かな小児科医や精神科医、心理学者、心理士、教師でも、ギフテッドを専門にしていなければ、ギフテッドに関してはまったくの素人だ。相談するなら "ギフテッドを専門にしているプロ" に相談すること。あるいはギフテッドに関して学ぶ気持ちのあるプロと共に学んでいってもいい。そのプロが学びに対して謙虚であれば不可能ではないはずだ。
          *ギフテッドにおいて、2eであるケースのほうが比率が低い。




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          インテリジェンスと文化

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            新学期が始まって1週間になります。

            今学期は、ギフテッドのソーシャル&エモーショナルの部分について学ぶコースをとっているのですが、このコースは、この修士プログラムで唯一心理学側からギフテッドを考察するコースでして、私は進学する前から物凄く楽しみにしていました(笑)

            まだ始まったばかりで概要にさらっと触れただけですが、まずはDabrowskiの(適当な訳ですが)段階的発展説とOverexcitablitiesから始まって、Gardnerの多重知能説、Mayer & Saloveyのエモーショナル・インテリジェンス、Sternbergの(日本語訳がわかりませんが)Balance Theory of Wisdom、そしてRenzulliの(これも日本語訳が不明ですが)Houndstooth Theory of Social Capitalと時系列に学んでいくようです。

            その後は文化的な面からだったり、アンダーアチーバーについてだったり、家庭環境、友人環境などによる影響をみていくようですよ。

            楽しみ。。

            しかし大きなプロジェクトが月一であり、ちょっと不安・・・

            ちなみに毎週の課題も、不器用な私にとっては大変で、毎度のことながらヒーヒー言っております(苦笑)

            始まったばかりでまだ特に何も学んでいないのですが、この1週間で「ほぅ!」と思ったのは、インテリジェンスは文化によって定義のされ方が違う、ということでしょうか。

            これは夏にとったギフテッドのイントロダクションのコースでも教授がそう説明されていて、そのときも「ほぅ!」と思って書き留めたのでした。

            復習しようと改めて見たら、自分の字が下手過ぎて全然読めないことが判明し、結構なショックを受けております。

            やはり字は、上手でなくても、せめて解明できるレベルでなければいけませんよね、、

            頑張って復元した私のノートが↓こちらです。

            key concepts for today's lecture
            1) intelligence - measured before defined
            2) intelligence - combines biology & environment
            3) what you test for intelligence is not necessarily intelligence
            4) culture influences one's perceptions of ability - intelligence is culturally defined

            このメモの4番目の "インテリジェンスは文化の影響を受けて定義される" という部分が、現在クラスメイトのあいだで激しく議論されております。

            外国人学生は(私以外の日本人も含め)ほかにもいるのですが、今学期のこのコースは偶然にも私のみが外国人なため、カルチャーがまったく違う貴女の視点に興味がある、と早速お声がかかってしまいました。

            インクルードされておりますよ。

            嬉しいですよね。。




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            インクルーシブかつ区別化

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              インクルーシブ教育に関してブログ仲間のぼんちゃんママさんが興味深い記事を書かれていました。

              便乗して私も一言(笑)

              "みんなちがって、みんないい" と言われているように、インクルーシブ教育に関しては、皆それぞれ違うからこそ一緒に同じことを同じスタイルで学ぶのは難しいんじゃないか、と私は感じていました。

              一体どうやって可能にするんだろう?と。

              私自身、アルバイトやボランティアの一環として、18歳のときから英語を様々なグループに様々なシチュエーションでレッスンしてきたのですが、1グループ5~6人までという少人数であっても、その5~6人に英語を効果的に学ばせるのは本当に難しい、と何度思ったかしれません。

              単純に英語学習だけでも、生徒さんのヤル気、その日の体調、その日の気分、知識を吸収しやすい学び方、好きな学び方、拒絶反応を示す学び方などなど十人十色で、すべての生徒さんの英語力を同じペースで上げるのは不可能!と(開業していたときは毎日)思い悩みました。

              又、当然ながら、すべてのお子さんが英語学習に強烈な情熱を持って自主的に通っていたわけもなく、英語を学ぶセンスがじつは人一倍あっても、本人が学びたいと思わない限りはこちらがどう手を尽くしてもどうにもならないこともありました。

              その子達のヤル気に火をつけられない自分の力不足に「自分は教えるのに向いてない」と落ち込むことも多々ありましたよ・・・

              英語学習の楽しさをすべての生徒さんに効果的に伝えるためにいろいろ試みましたが、その一つがdifferentiation(区別化)でした。

              すべての生徒さんの性格、傾向、特徴、嗜好、学び方、得手不得手、英語レベル、英語を現段階で楽しんでいるか、集中具合などなど個別に細かく観察したり訊いてみたり、保護者の方々にも尋ねて、類似点の多い子達でグルーピングしたのでした。

              当時は多いときで40人ほどの生徒さんを1人で教えていたため、このグルーピングは、すべての生徒さんを可能な限り平等に、公平に見るためには必須でしたし、結果、教える側もより教えやすく、学ぶ側も効果的に学べるようになって、一石二鳥でありました。

              ぼんちゃんママさんのコメントにも書きましたが、私がUConnで主に学んでいるギフテッド教育のSEMは極めてインクルーシブです。

              以下はコメントをコピーしたもので、失礼・・・

              "インクルーシブだから、と すべての子を一緒くたにするわけじゃないことがようやくわかって、なるほど〜!と感心していたところ(苦笑)です。

              すべての子がそれぞれの優れた部分を最大限に伸ばせる教育を受けられる公平な機会を、という意味でインクルーシブですが、あーちゃんママさんもよく書かれているdifferentiation(区別化)は、すべての子がそれぞれ最適な学びを公平に受けられるようにするためには必要で、差別とは違います。

              その区別化を教室内で可能にする、というのが全校拡充モデル(SEM)ですが、結構ハードルが高く、SEMをきちんと理解して実際に行える専門の教師が必須だそうです。

              要はインクルーシブ教育を取り入れても、現場の先生方がその教育モデルを理解しきれていなかったら意味がない、効果が出ない、ということになります。"

              以上・・・

              私もまだまだ学びの最中で、クラスルーム内での区別化をどのように最適化するのか理解しきれていませんが、勉強の過程で、こちらで少しずつシェアしていきたいと思っています。




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              教育学 vs. 心理学

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                UConn(University of Connecticut=コネチカット大学の略というか愛称??)に入ってすぐのオリエンテーションで「ギフテッド教育に携わっている者ではなくて、ギフテッド・チャイルドを育てている者です」と自己紹介をしたら、レンズーリ教授から「ギフテッド・チャイルドではなくて、ギフテッド的行為を見せている(?)(exhibitしている)子だと言ってほしいんだな」と早々洗礼を受けてしまいました。

                そのときから私のなかで "ギフテッド" という概念がこんがらがってしまい、理解に苦しんで苦しんで、混沌としていたのですが、最近ようやく迷いもふっきれたため、新しくブログを始めています。

                ギフテッドについて研究するとき、教育学側からと心理学側からではアプローチがまず違い、又、目指すゴールもかなり違うのだ、ということをUConnで勉強し始めて初めて切々と実感しました。

                じゃあ教育心理学という立ち位置でのギフテッド研究って?

                ・・・それはこれから明らかにしていけたらと思います(苦笑)が、現段階で私が個人的に感じているのは、ギフテッド的行為を見せていようが見せてなかろうが、要は教育学的に才能を開花させていようが なかろうが、ギフテッドとdefineされる子達は心理学的に(脳科学的に?)存在するはずだ、ということです。

                そうでなければ、不均衡な発達や強烈な感性など、説明がつきませんし、ギフテッド・アンダーアチーバーは全員ギフテッドではないことになってしまいます。

                ただ、ギフテッド判定をする専門家がいない日本では、ギフテッドか否かで悩んでいるあいだに我が子が浮きこぼれたり落ちこぼれたりしたままどんどん成長していってしまって、埒があきません。

                故に "すべての子のためのギフテッド教育" として定評のあるSchoolwide Enrichment Model(SEM)とは一体どういうものなのか?と私のなかで興味が湧いたのでした。

                レンズーリ教授らが提唱するSEMは、すべての子になんらかの才能があるという理念のもと、研究やテストを重ね、開発、改良されてきました。(注:すべての子がギフテッドであるとは言っていない)

                ギフテッドであろうとなかろうと、個人それぞれに合わせて才能を伸ばすというカリキュラム・モデルは、すべての子が恩恵を受けられる才能教育、ギフテッド教育で、じつに画期的だと思います。

                心理学側から考察されたギフテッドネスについては、修士プログラムではあまりカバーされていないため、このブログでもシェアする機会が少ないでしょうが、SEMに基づいたギフテッド教育を勉強の隙間時間に紹介していけたら幸いです。




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                はじめまして

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                  はじめまして。

                  ご訪問ありがとうございます。

                  EmbracingGiftedMinds(EGM)では、アメリカのコネチカット大学大学院の教育心理学『Giftedness, Creativity and Talent Development』の修士プログラムで学んでいるSchoolwide Enrichment Model(全校拡充モデル)ほかギフテッドにまつわる諸々を紹介していきたいと思います。

                  2019年の夏に卒業を予定していますが、それまではEGMの活動もブログとTwitterが主になります。

                  学業と並行して、アメリカの私立オンラインスクールのギフテッドプログラムで教育を受けている息子のアドボケートもしています。

                  現段階では子育てが私の最優先事項であり、又、修士プログラムでの勉強も現在進行形なため、こちらのEGMブログでシェアしていく情報も、私自身の勉強を兼ねる内容、要は自分がきちんと理解できているかのlearning process(&確認作業)となり、教科書のような完成形は提供できませんが、忍耐強く応援していただけたらと思います。

                  子育て、学業、主婦業の隙間時間に少しずつEGMのウェブサイトを形作っていく予定です。

                  どうぞよろしくお願いいたします。




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